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コメント

蔵人 【大谷忠吉本店】

本町にある大谷忠吉本店に酒好きの相棒と2人でお邪魔する。
念願の「酒造」見学だ。

これまで観光客相手の酒蔵見学はいくつか行ったことがあるのだが、
酒造りの現場を間近で見学させてもらうのは初めてだ。

昨夏、「酒菜屋梅宮」で「登龍」を醸す若い兄弟杜氏と出会い、お酒を酌み交わした。
以来、大谷忠吉本店さんとは懇意にさせてもらっており、拙ブログも読んでくださっているとのこと。
そんなご縁から今回の酒蔵見学が実現したのだ。



実はこの日は約束の時間に2~3分遅れてしまったのだが、
寒い中、大谷浩男専務は店先で待っていてくださったのだ。
すみませんでした。

外観

今は使われていないが、蔵のシンボルでもある煙突。
煙突02

まずは蔵のなかを一通り案内してもらう。
昭和初期につくられた琺瑯タンクが並ぶ。
タンク

タンク02

屋根裏には古い木桶などがしまわれていた。
屋根裏

屋根裏02

見る物全てに興味津々。
壜洗浄

これは「やぶた」とよばれる醪を搾る機械だ。
やぶた01

開発者の藪田さんからとった名前のようだが、YABUTAのプレートがひっくり返っている。
専務によれば兄弟杜氏のいたずららしい。
やぶた02

仕込み水など酒造りに使われる水はすべて蔵にある井戸からくみ上げている。
井戸

かつてはこの滑車でくんでいたようだが、いまはポンプだ。
井戸02




作業がはじまったぞぉ。


県内産のお米を蒸す。
蒸米02

蒸米を食べさてもらう。
いわゆる旨味成分の部分は削られているので、味がしない。
でも、この部分を削るからこそ雑味のないお酒になるのだ。
蒸米

蒸米を冷ましながら、布でくるんで今度は麹室へ。
蒸米03

蒸米04

私も運ぶ作業を手伝わせてもらった。
麹室へ




麹室へ運ばない蒸米は仕込みタンクへ。
中留め

かき混ぜる作業もやらせてもらう。
中留め02

タンクをのぞかせてもらうのも初めてなのに感動!
留め添え



こちらでは精米歩合55%の県内産ひとめぼれを使っている。
精米55

明日の仕込み用に洗米する。
洗米01

洗米02



な、なんと麹室へ入れていただいた。
中はTシャツ1枚でいいような暖かさだ。
この温度管理こそ麹室では大切だ。
麹室01

温度計でお米の温度を見ながら、
タイミングを計って
麹菌をふりかける。
麹室02

ふりかけた麹米をほぐして麹菌が行き渡るようにするのだが、
この作業に参加させてもらう。

まさかやらせてもらえるなんて!!!
超緊張したよ。
麹室04

これが麹菌。
緑色しているんだね。

麹菌

今日の見学はここまで。

帰り際、入口横の立て看板に目がいく。

大谷浩男専務のお祖父さま忠一郎さんの妹さんは詩人萩原朔太郎の奥様だったのですね。
知らなかった・・・。
白河の歴史は奥が深いなぁ。
萩原朔太郎



1時間30分近く、繊細な作業が求められる神聖な酒造りの現場にド素人2名を入れていただき、
作業まで体験させて下さった蔵の皆様には心から感謝いたします。

書物でしか知り得なかった日本酒造りの工程を実際に拝見して、
さらに日本酒の奥深さ・美しさに魅せられました。

今度はしぼりの時期にぜひお邪魔させていただきますね☆



大谷忠吉本店
白河市本町54
0248-23-2030







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ばるべにー

本当にありがたいことです。
蔵の皆さんであたたかく迎えてくださいました。

まさか麹室まで入れていただいて、
作業にまで参加するとは思っていなかったので、
びっくりしました。
「ばるべにーさんだから大丈夫」と言ってくれた杜氏兄弟には心から感謝していますし、
それを認めてくださった蔵元にも本当に感謝です。


無芸さんのおっしゃるとおりで、
もっと酒造りのことを知りたいと思うようになっています。
まだまだ勉強不足なので、飲んで学んで、読んで酔って、
知行合一でがんばります!

01

22

17:47

無芸大食

良い体験をなさられましたね(^^) 観光客を対象にした蔵内ツアーではなく、本当に気の張り詰めた現場体験は、きっと刺激的なものだった事でしょう(^^)

一を知ると、二の疑問が湧いてくる。 そんな場所だったのでは無いでしょうか。 麹室にまで入れて頂けるとは、千載一遇のチャンスであるばかりか、蔵元様のばるべにーさんへの信頼を物語っています。

01

22

17:37

ばるべにー

世界ですかぁ!?
せめて白河デビュー、いや本町デビューくらいにしといてくださいよ(笑)
杜氏体験なんて恐れ多いです。
ちょこっと真似事をさせてもらっただけで、
まだまだ勉強が必要です。
でも、至福の時間でした。
楽しかった~♪

01

22

08:08

ばるべにー

そのテレビはドラマJINの特番かなにかではなかったですか。
私も見ていました。
見学前に特に言われませんでしたが、
一応3日前からは納豆断ちをしていきましたよ☆

01

22

08:06

ばるべにー

朔太郎さんの二人目の奥様のご生家なんです。
全国デビューだなんて滅相もないですよ(笑)
ますます「登龍」が好きになってそれ以外飲めなくなっちゃいますよ。

01

22

08:04

Margaux2004

もう、逃げ隠れ?できませんね。ぷぷぷ~。
酒呑親爺さんは控えめに全国デビューとお書きになってますが
これは世界デビューだと思います。
本当に、素敵な体験だったのですね。
杜氏体験デビューも重ねておめでとうございます!

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22

01:34

ゆなママ

貴重な体験をされましたね。
以前テレビで見たのですが、酒蔵に勤めている人は納豆を食べちゃいけないとか!?
納豆菌が繁殖するからだそうですが、本当なのでしょうかね?

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21

20:19

酒呑親爺

萩原朔太郎の妻のご生家でしたか。凄い。
それにしても、ばるべにーさん、全国デビューしちゃいましたね。
お手伝いしたお酒。きっと旨いだろうな。。

01

21

18:53

ばるべにー

小さな蔵ですが、
優しい専務と情熱あふれる杜氏兄弟が頑張っているんです。
もっと売れるといいなぁと応援していますので、よろしくお願いします。


石神井池の黒鳥って知らなかったです。
気づかなかったなぁ。
石神井公園駅が大変なことになっていますね。

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21

18:07

ばるべにー

蔵の中をあんなにじっくり見せてもらい、
作業まで参加させてもらったのは初めてでしたので、大興奮でした。


タイガーマスクはいつもいるんじゃないんですかぁ!
やっぱりマスク姿でラーメンを作るのは暑いからですかねぇ(笑)

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21

18:04

郡山 華子

こんにちは♪
なんだかすごいところに行かれましたね(^^)
お酒づくりの工程が見られるのですねっ!
わたしも行ってみたいです☆

そういえば、石神井池の黒鳥、石神井に住みつけばいいですよね~っ。

01

21

16:35

ショー

昔、近所に住んでいて大谷さんの弟と同級生なので小さい頃良く遊びに行って蔵の中で走り回ってたので、とても懐かしいです
タイガーマスクのラーメン屋に行ってきたんですが、タイガースマスクは居ませんでした
マスクは飾ってあったので、たまに居るのかもしれませんね

01

21

06:28

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Profile

ばるべにー

Author:ばるべにー
「ばるべにー酒店」に並べたい日本酒
※思い出したら追加していきます

福島:登龍(白河)
   奈良萬(喜多方)
   会津娘(会津若松)
   風が吹く(会津美里)
   天明(会津坂下)
   開當男山(田島)
   大七(二本松)
   一歩己(古殿)
東北:豊盃(青森)
   陸奥八仙(青森)
   洌(山形)
   上喜元(山形)
関東:松の寿(栃木)
   鳳凰美田(栃木)
   辻善兵衛(栃木)
   仙禽(栃木)
   屋守(東京)
   鏡山(埼玉)
   花陽浴(埼玉)
   来福(茨城)
中部:佐久乃花(長野)
   十九(長野)
   臥龍梅(静岡)
   房島屋(岐阜)
   小左衛門(岐阜)
   而今(三重)
   三重錦(三重)
北陸:白岳仙(福井)
   早瀬浦(福井)
近畿:篠峰(奈良)
   風の森(奈良)
中国:賀茂金秀(広島)
   美和桜(広島)
   貴(山口)
   雁木(山口)
   東洋美人(山口)
九州:鍋島(佐賀)
   天吹(佐賀)
   七田(佐賀)

いらっしゃいませ

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