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「長寿庵」のルーツ 【長寿庵@新大久保】

新大久保の社会保険中央病院近くに昔からある「長寿庵」に入る。
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どこにでもありそうな「長寿庵」だ。
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しかし、ここのものはひとつひとつ丁寧に作られ、
老舗の味わいがあるのだ。


もりそば。
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この質・味で500円ってのはすごすぎる。
何も十割手打だけがすべてではないのだ。
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「長寿庵」ってのはよくみかける屋号だが、関東6県を中心に340軒ほどあるそうだ。
そのルーツをたどっていくと元禄時代に蒲郡から江戸に出てきた惣七という男にいきつく。

この惣七が八重洲のあたりで蕎麦切りのお店をだし、長寿庵を名乗ったのがはじまりなのだ。
この長寿庵が繁盛したことで、
ほかの蕎麦屋も長寿庵にあやかって「○○庵」とつけるのが流行ったというのだから、
相当儲かっていたのだろう。

その後、惣七の名は代々受け継がれていく。
江戸では頻繁に起こる大火で店が全焼するなど災難にも見舞われたが、
そのたびに見事復興し、5代目からは「そう」の字をあらため「宗七」と名乗るようになる。

明治になると6代目倉橋宗七は、弟子に長寿庵の屋号を暖簾分けしていくようになる。

明治10年に独立して、浅草橋場町に店を出した栗田作次郎。
明治32年に麻布四之橋で開業した村奈嘉与吉。

この2人の店から数多い孫分けの店が生まれ、
それが現在340軒におよぶ『長寿庵』グループを生み出す母体となっているのだ。

現在、「長寿会」の名簿には「四之橋会」「采女会」「十日会」「実成会」の4つの会派がある。
この新大久保「長寿庵」は「十日会」のなかの「赤坂三日会」に属するようだ。
(看板から類推)
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こちらのお店、なぜか食べログにも載っておらずネット情報がほとんどないお店なのだ。
「新大久保・長寿庵」でググると、大久保の方にある別お店が出てくるんだよね。

朝早くにお店の前を通ると出汁をとるいい香りが漂っているのだ。
おすすめのお蕎麦屋なのだ。

ちなみにカツ丼もおいしいよ!



長寿庵
03-3368-3369



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ばるべにー

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