Bar White River 白河と石神井をこよなく愛する呑んだくれ・喰いだおれの日記
翌日は、前日に思い立った「石清水八幡宮」へ参詣する。
まずは京都駅から近鉄に乗る。
関西の私鉄って関東とは違う独特の雰囲気があって、
阪急に乗っても近鉄に乗っても京阪に乗っても、それぞれに味があって楽しくなる♪

近鉄も檀れいなんだね☆
さらにテンションアップ

八幡市駅で男山ケーブルカーに乗り換え、石清水八幡宮のある男山山上へ。

石清水八幡宮と言えば、『徒然草」第五十二段が思い出される。
私は先達に聞いたわけではないが、事前にネットでアクセスを調べたので、
ちゃんとケーブルカーで山の上に登ったのだ(笑)
仁和寺にある法師、年寄るまで岩清水を拝まざりければ、心うく覚えて、ある時思ひ立ちて、ただひとり、徒歩より詣でけり。極楽寺・高良などを拝みて、かばかりかと心得て帰りにけり。
さて、かたへの人にあひて、「年比思ひつること、果たし侍りぬ。聞きしに過ぎて尊くこそおはしけれ。そも、参りたる人ごとに山へ登りしは、何事かありけん、ゆかしかりしかど、神へ参るこそ本意なれと思ひて、山までは見ず」とぞ言ひける。
少しのことにも、先達はあらまほしき事なり。
仁和寺のお坊さんが長年気にかけていた岩清水への参詣を思い立ち、歩いて向かった。
そして極楽寺・高良神社を拝んで、こんなものかと思って仁和寺へ帰った。
このときお坊さんは山の上に登っていく参詣者の姿を見て、「何だろう」と不思議に思ったが、
岩清水参詣が目的なので山に登らず帰ったというわけだ。
肝心の岩清水は山の上だというのに・・・
ささいなことでも先達のアドバイスに耳を傾けることが肝要だという説話である。
これが仁和寺の法師はたどり着けなかった「石清水八幡宮」だ。
伊勢神宮・賀茂神社(上賀茂神社と下鴨神社)とともに日本三社の一社であるほか、
宇佐神宮・筥崎宮(または鶴岡八幡宮)とともに日本三大八幡宮の一社であるほど社格が高い。

そして、石清水八幡宮のもうひとつの有名スポットが「エジソン記念碑」だ。
なんでこんなところにエジソンの記念碑があるんだ???

エジソンは白熱電球に不可欠なフィラメントの材料として「竹」が最適だと知り、
10万ドルの費用と20人の調査員によって世界中の竹を探し回った。
そのときの調査員のひとりが伊藤博文や山県有朋に面会し「竹なら京都が一番だ」と聞く。
京都に向かい府知事に会うと、「嵯峨野か八幡ならば良質の竹がある」と言われ、
石清水八幡宮の真竹に出会うというわけ。
この八幡の真竹は1200時間という最長点灯記録をもたらし、
以後八幡の竹が19世紀末まで輸出されていたのだ。
いやはやエジソンと日本の思わぬつながりにビックリしたが、
このことを長男がすでに知っていたことにもっとビックリしたよ(汗)
次に向かったのがその長男が行きたいと言っていた伏見だ。
京阪の中書島駅で降り、伏見の街を歩く。
商店街で『テルマエ・ロマエ』に出てきそうなレトロな銭湯発見

十石舟が川に浮かぶ。

伏見といえば、もちろん酒蔵。
こちらは月桂冠だ。

長男が行きたいと言っていたのは「寺田屋」だ。
幕末や新撰組が大好きな長男らしいリクエストだ。

おりょうが龍馬に急を知らせた階段

そのときおりょうが入っていたお風呂

薩摩藩士による同士討ちである寺田屋事件がはじまった部屋

・・・と説明してきたが、
最近になってこの寺田屋は当時の建物ではないということがはっきりしてきた。
そりゃそうだ。
鳥羽伏見の戦いでこのあたりも焼けちゃっているはずだものね。
この建物はいわゆる復元のようだが、それでも当時の臨場感は十分伝わってきて、
長男は興奮していたよ。
今回、伏見に来たのは長男のリクエストもあったが、
大学の同期Mちゃんに14年ぶりに会うこともその目的であった。
Mちゃんは結婚して数年前から伏見に暮らしているのだ。
待ち合わせはMちゃんの指定で「鳥せい本店」になる。
ここは「神聖」の酒蔵を改築したお店だ。
Mちゃん、私の好みをよくわかってらっしゃる(笑)

当然、お酒は「神聖」しか置いていない。

子どもたちはランチ限定の「とりラーメン」や「焼きとり弁当」などを頼む。
このラーメン、ひとくちもらったが、天一のようなこってり感があって美味い!


カミさんとMちゃんは、とりめし弁当。

私は・・・
酒蔵にいて飲まないわけないでしょ(笑)
お酒に合いそうなものをチョイス。
「鶏皮ポン酢」

お得な昼限定250円メニューから。
「チキン南蛮」と「とりコロッケ」


お酒は「神聖」の純米吟醸から。

そうなると串焼きも食べたくなるのは自然の摂理である。


14年ぶりにあったMちゃんは、カミさんとぺちゃくちゃしゃべっている。
私はそれをいいことにお酒のおかわりをぐびぐびと♪

店をあとにし、もう少し伏見探検をつづける。

通り道に何の気なしに石碑を見たら鳥羽・伏見の戦いの時の「会津藩駐屯地跡」だった。
会津藩の悲劇は、ここ伏見から白河へ、そして会津へと舞台を移していくのだ。

伏見桃山の商店街にある酒屋「油長」。
もともとは油屋だったのでこの屋号らしい。

なかにはカウンターがあって、伏見のお酒を飲むことができるのだが、
ここはスルー。

どうせなら蔵元に直接行こう♪
藤岡酒造を訪問。


「蒼空」ブランドがいまや有名になった。

お土産を買っていこう☆

ここは隣に「酒蔵Barえん」を併設していて、
酒蔵内のタンクを見ながら「蒼空」を飲むことができるのだ。

よし! けーさんに贈ろう。
3本をチョイスして送ってもらう。

そうしたらサービス券がもらえて、それで1杯飲めると言うではないか。
「蒼空 純米吟醸山田錦 おりがらみ」をいただく。
うめーーーー。

最後に鳥羽・伏見の戦いで薩摩藩の陣が張られた御香宮神社を訪ね、伏見歴史探訪は終了。

学生時代、能の稽古に明け暮れた旧友と昔と変わらぬ楽しいひとときを過ごすことができ、
充実の半日であった。
鳥せい 本店
京都府京都市伏見区上油掛町186
075-622-5533
吟醸酒房 油長
京都府京都市伏見区東大手町780
075-601-0147
藤岡酒造 酒蔵Bar えん
京都府京都市伏見区今町672-1
075-611-4666
まずは京都駅から近鉄に乗る。
関西の私鉄って関東とは違う独特の雰囲気があって、
阪急に乗っても近鉄に乗っても京阪に乗っても、それぞれに味があって楽しくなる♪

近鉄も檀れいなんだね☆
さらにテンションアップ


八幡市駅で男山ケーブルカーに乗り換え、石清水八幡宮のある男山山上へ。

石清水八幡宮と言えば、『徒然草」第五十二段が思い出される。
私は先達に聞いたわけではないが、事前にネットでアクセスを調べたので、
ちゃんとケーブルカーで山の上に登ったのだ(笑)
仁和寺にある法師、年寄るまで岩清水を拝まざりければ、心うく覚えて、ある時思ひ立ちて、ただひとり、徒歩より詣でけり。極楽寺・高良などを拝みて、かばかりかと心得て帰りにけり。
さて、かたへの人にあひて、「年比思ひつること、果たし侍りぬ。聞きしに過ぎて尊くこそおはしけれ。そも、参りたる人ごとに山へ登りしは、何事かありけん、ゆかしかりしかど、神へ参るこそ本意なれと思ひて、山までは見ず」とぞ言ひける。
少しのことにも、先達はあらまほしき事なり。
仁和寺のお坊さんが長年気にかけていた岩清水への参詣を思い立ち、歩いて向かった。
そして極楽寺・高良神社を拝んで、こんなものかと思って仁和寺へ帰った。
このときお坊さんは山の上に登っていく参詣者の姿を見て、「何だろう」と不思議に思ったが、
岩清水参詣が目的なので山に登らず帰ったというわけだ。
肝心の岩清水は山の上だというのに・・・
ささいなことでも先達のアドバイスに耳を傾けることが肝要だという説話である。
これが仁和寺の法師はたどり着けなかった「石清水八幡宮」だ。
伊勢神宮・賀茂神社(上賀茂神社と下鴨神社)とともに日本三社の一社であるほか、
宇佐神宮・筥崎宮(または鶴岡八幡宮)とともに日本三大八幡宮の一社であるほど社格が高い。

そして、石清水八幡宮のもうひとつの有名スポットが「エジソン記念碑」だ。
なんでこんなところにエジソンの記念碑があるんだ???

エジソンは白熱電球に不可欠なフィラメントの材料として「竹」が最適だと知り、
10万ドルの費用と20人の調査員によって世界中の竹を探し回った。
そのときの調査員のひとりが伊藤博文や山県有朋に面会し「竹なら京都が一番だ」と聞く。
京都に向かい府知事に会うと、「嵯峨野か八幡ならば良質の竹がある」と言われ、
石清水八幡宮の真竹に出会うというわけ。
この八幡の真竹は1200時間という最長点灯記録をもたらし、
以後八幡の竹が19世紀末まで輸出されていたのだ。
いやはやエジソンと日本の思わぬつながりにビックリしたが、
このことを長男がすでに知っていたことにもっとビックリしたよ(汗)
次に向かったのがその長男が行きたいと言っていた伏見だ。
京阪の中書島駅で降り、伏見の街を歩く。
商店街で『テルマエ・ロマエ』に出てきそうなレトロな銭湯発見


十石舟が川に浮かぶ。

伏見といえば、もちろん酒蔵。
こちらは月桂冠だ。

長男が行きたいと言っていたのは「寺田屋」だ。
幕末や新撰組が大好きな長男らしいリクエストだ。

おりょうが龍馬に急を知らせた階段

そのときおりょうが入っていたお風呂

薩摩藩士による同士討ちである寺田屋事件がはじまった部屋

・・・と説明してきたが、
最近になってこの寺田屋は当時の建物ではないということがはっきりしてきた。
そりゃそうだ。
鳥羽伏見の戦いでこのあたりも焼けちゃっているはずだものね。
この建物はいわゆる復元のようだが、それでも当時の臨場感は十分伝わってきて、
長男は興奮していたよ。
今回、伏見に来たのは長男のリクエストもあったが、
大学の同期Mちゃんに14年ぶりに会うこともその目的であった。
Mちゃんは結婚して数年前から伏見に暮らしているのだ。
待ち合わせはMちゃんの指定で「鳥せい本店」になる。
ここは「神聖」の酒蔵を改築したお店だ。
Mちゃん、私の好みをよくわかってらっしゃる(笑)

当然、お酒は「神聖」しか置いていない。

子どもたちはランチ限定の「とりラーメン」や「焼きとり弁当」などを頼む。
このラーメン、ひとくちもらったが、天一のようなこってり感があって美味い!


カミさんとMちゃんは、とりめし弁当。

私は・・・
酒蔵にいて飲まないわけないでしょ(笑)
お酒に合いそうなものをチョイス。
「鶏皮ポン酢」

お得な昼限定250円メニューから。
「チキン南蛮」と「とりコロッケ」


お酒は「神聖」の純米吟醸から。

そうなると串焼きも食べたくなるのは自然の摂理である。


14年ぶりにあったMちゃんは、カミさんとぺちゃくちゃしゃべっている。
私はそれをいいことにお酒のおかわりをぐびぐびと♪

店をあとにし、もう少し伏見探検をつづける。

通り道に何の気なしに石碑を見たら鳥羽・伏見の戦いの時の「会津藩駐屯地跡」だった。
会津藩の悲劇は、ここ伏見から白河へ、そして会津へと舞台を移していくのだ。

伏見桃山の商店街にある酒屋「油長」。
もともとは油屋だったのでこの屋号らしい。

なかにはカウンターがあって、伏見のお酒を飲むことができるのだが、
ここはスルー。

どうせなら蔵元に直接行こう♪
藤岡酒造を訪問。


「蒼空」ブランドがいまや有名になった。

お土産を買っていこう☆

ここは隣に「酒蔵Barえん」を併設していて、
酒蔵内のタンクを見ながら「蒼空」を飲むことができるのだ。

よし! けーさんに贈ろう。
3本をチョイスして送ってもらう。

そうしたらサービス券がもらえて、それで1杯飲めると言うではないか。
「蒼空 純米吟醸山田錦 おりがらみ」をいただく。
うめーーーー。

最後に鳥羽・伏見の戦いで薩摩藩の陣が張られた御香宮神社を訪ね、伏見歴史探訪は終了。

学生時代、能の稽古に明け暮れた旧友と昔と変わらぬ楽しいひとときを過ごすことができ、
充実の半日であった。
鳥せい 本店
京都府京都市伏見区上油掛町186
075-622-5533
吟醸酒房 油長
京都府京都市伏見区東大手町780
075-601-0147
藤岡酒造 酒蔵Bar えん
京都府京都市伏見区今町672-1
075-611-4666
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けー
美味しそうな蒼空3本ありがとうございました。
ボトルも素敵です。
山崎、蒼空と楽しい旅でしたね!
ばるべにーさんに京都案内をしてもらったら楽しそう。
(ガイド代はお金ではなく日本酒2本程度で)
08
19
07:37
ばるべにー
私が京都案内したら、かなりマニアックなところばかり回りますよ!
「ばるべにーと行く京都のんだくれツアー」
最低7泊8日は欲しいなぁ(笑)
08
21
23:41